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フロン部門

フロン事業

フロン事業

Ecology
技術の進歩は人々の生活の向上をもたらす一方、多くのマイナス面を我々に呈してきました。今後は、どのような企業にも環境問題への取り組みが急務となり、必須条件になろうとしています。私ども九酸はこのことを真剣に考えて環境へのアプローチを行っていきます。弊社ではフロンガスの販売から回収・破壊処理・回収機器類等の販売まで、フロンに関する事業活動を幅広く行っておりますので、フロンでお困りの際は、是非お問合せお願い致します。

フロンガスについて

オゾン層破壊の問題から、1985年に「ウイーン条約」1987年に「モントリオール議定書」が採択され、国際的にオゾン層破壊フロンの生産・消費の削減が求められています。その中で、CFCは1996年全廃、HCFCは2020年全廃となっており、代替フロンとして分子中に塩素を含まずオゾン層を破壊しないHFCが開発・生産され、消費の移行が推進されています。但し、地球温暖化係数(GWP)が高いため、温暖化ガス規制対象であり、CFC・HCFC同様に回収・再利用が必要なのです。また、フロンメーカー各社は、低GWPのフロンの開発を推し進めております。

HCFC(R22冷媒等)の国内生産全廃のお知らせ・・・生産ゼロ化 2020年1月1日~

この全廃は政府間国際協定(モントリオール議定書:1987年)及びオゾン層保護法(1988年制定)に基づくもので、既にCFC(R-12、R-502等)の生産は1996年に全廃されています。また、国際条約に基づき2020年以降、我が国においてHCFC(R-22)などが全廃となりますが、HCFC機器の使用の中止を求めるものではありません。機器の買い替え・冷媒の入れ替えなどを強制するものでもありません。

カーエアコンの新冷媒化について

国内では、2013年の改正フロン法成立に伴い、2023年度までに乗用車の加重平均値を150以下とする規制が適用されます。日本自動車工業会は、2020年の目標GWP値を850と設定した自主行動計画を定め、新冷媒カーエアコンシステムの開発と早期導入を推進しています。

各国のカーエアコン新冷媒化のスケジュール
欧州:欧州カーエアコン(MAC)指令 北米:重要新規代替品政策(SNAP)プログラム 日本:フロン排出抑制法(略称)
規制内容 GWP > 150の冷媒使用禁止 HFC-134aの代替冷媒の使用を促進 環境影響度(GWP)の目標値を150とする
対象車両 乗用車、小型商用車(1,305kg以下) 軽量車、中型車、大型車、およびオフロード車 乗用自動車(定員11人以上のものを除く)に
搭載されるものに限る
法律交付 2006年5月 2015年7月 2015年4月
適用日 新型車2017年1月1日~ 2021年モデルイヤー 2023年
フロンの種類と用途
物質名 環境への影響 製品 主な用途 備考
CFC
(クロロフルオロカーボン)
オゾン層破壊
地球温暖化
R-11 冷媒(大型冷凍機)、発砲剤、噴射剤 1995年末
生産全廃
R-12 冷媒(カーエアコン・自動販売機・冷蔵庫)、発砲剤
R-13 半導体エッチング剤
R-112 洗浄剤
R-113 洗浄剤
R-114 発泡剤
R-115 冷媒
HCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)
オゾン層破壊
地球温暖化
R-22 冷媒、噴射剤、発泡剤 2019年末
生産全廃予定
R-123 冷媒(大型冷凍機)
R-141b 発泡剤、洗浄剤
R-142b 発泡剤、噴射剤
R-225 洗浄剤
HFC
(ハイドロフルオロカーボン)
地球温暖化 R-23 冷媒、半導体エッチング剤 オゾン層破壊物質ではないが、地球温暖化の観点より排出抑制中
R-32 冷媒(ルームエアコン)
R-125 冷媒
R-134a 冷媒(カーエアコン・自動販売機・冷蔵庫)、噴射剤
R-143a 冷媒
R-152a 冷媒、噴射剤
R-245fa 冷媒、発砲剤
R-365m fc 発砲剤、洗浄剤
HFC混合 地球温暖化 R-404A 冷媒(業務用低温機類) オゾン層破壊物質ではないが、地球温暖化の観点より排出抑制中
R-407C 冷媒(パッケージエアコン、業務用低温機類)
R-410A 冷媒(ルームエアコン、パッケージエアコン、業務用低温機類)
HFO
(ハイドロフルオロオレフィン)
HFCより地球温暖化
係数が低い
R-1234yf 冷媒(カーエアコン、自動販売機) 次世代の新冷媒
R-1234ze 噴射剤
R-1233zd 断熱材

フロンガス販売

フロンガス販売

私ども九酸は、九州・山口地区を主として各種フロンガスの販売を行っております。地球環境に配慮し進化を続けるフロンガスを皆様にお届けすることを使命とし、地球環境に貢献しております。また、弊社は福岡県宮若市の宮田工業団地に隣接しており、九州の各自動車メーカー様へR-134aを供給させて頂いております。

Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ

取扱いフロンガス
ガス種 荷姿
R-22(HCFC-22) 1トン容器、100㎏容器、20㎏容器、10㎏容器、NRC容器(13㎏)
R-32(HFC-32) 9㎏容器、NRC容器(3.7㎏)
R-134a(HFC-134a) 1トン容器、100㎏容器、20㎏容器、10㎏容器、NRC容器(13㎏)、サービス缶
R-404A(HFC-404A) 100㎏容器、20㎏容器、10㎏容器、NRC容器(10㎏)
R-407C(HFC-407C) 100㎏容器、20㎏容器、10㎏容器、NRC容器(10㎏)
R-410A(HFC-410A) 100㎏容器、20㎏容器、10㎏容器、NRC容器(10㎏)
R-1234yf(HFO-1234yf) 100㎏容器、18㎏容器、サービス缶
その他冷媒フロン各種 ご相談下さい
再充填禁止容器(NRC)
冷媒 再充填禁止容器
NRC
Non-Refillable Cylinder
R-32 R-410A R-407C R-404A R-134a R-22
成分(組成) HFC-32 HFC-32/HFC-125
50% / 50%
HFC-32/HFC-125 / HFC-134a
23% / 25% / 52%
HFC-125/HFC-143a / HFC-134a
44% / 52% / 4%
HFC-134a HCFC-22
純 度 99.8%以上 99.5%以上 99.5%以上 99.5%以上 99.5%以上 99.5%以上
分子量 52 73 86 98 102 86
沸点(℃) -51.7℃ -51.8℃~-51.9℃ -44.3℃~-37.1℃ -47.2℃~-46.4℃ -26.1℃ -40.8℃
製品充填量(kg) 3.7㎏ 10kg 10kg 10kg 13kg 13kg
飽和蒸気圧(MPa ゲージ圧) 1.59MPa(25℃) 1.57MPa(25℃) 1.09MPa(25℃) 1.16MPa(25℃) 0.67MPa(25℃) 1.04MPa(25℃)
オゾン層破壊係数 0 0 0 0 0 0.055
地球温暖化係数 675 (CO2=1) 2,090 (CO2=1) 1770 (CO2=1) 3,920 (CO2=1) 1,430 (CO2=1) 1,810 (CO2=1)
容器
サイズ 胴径19.1cm –
高さ30.8cm
胴径24cm –
高さ42cm
胴径24cm –
高さ42cm
胴径24cm –
高さ42cm
胴径24cm –
高さ42cm
胴径24cm –
高さ42cm
製品取出口 UNF1/2-20
(5/16フレア)
UNF1/2-20
(5/16フレア)
UNF7/16-20
(1/4フレア)
UNF7/16-20
(1/4フレア)
UNF7/16-20
(1/4フレア)
UNF7/16-20
(1/4フレア)
NRC容器の空容器回収システム


冷媒の使用を終了した後の空容器は、添付の「空容器引取依頼書」に必要事項をご記入の上FAXして頂ければ、指定の運送業者が回収に伺います。
返却の際は、バルブを確実に閉め、残ガスが大気中に放出される事の無いようにご注意ください。
容器回収時に容器内に残っている製品は回収後製造メーカーにて適切に処理されます。

新冷媒HFO-1234yf

このHFO-1234yfの特徴は、冷媒性能は従来品であるHFC-134aとほぼ同等ながらも、環境負荷低減に大きく貢献できます。従来品と比較すると、オゾン層破壊係数(ODP)も同様にゼロ、地球温暖化数(GWP)が極めて低く、HFC-134aのGWPが1,430であるのに対して、HFO-1234yfはわずか1前後という環境に配慮した冷媒です。性能面におきましても、HFC-134aと特性が似ており、冷媒性能やエネルギー効率の違いも5%以内の為、代替としてご検討頂けます。わずかに可燃性があります(高圧ガス保安法では特定不活性ガス)ので移動・使用の際には十分注意が必要です。

製品比較
R-1234yf R-134a
組成(%) HFO-1234yf HFC-134a
分子量 114 102
沸点(℃) -29℃ -26.1℃
臨界温度(℃) 95℃ 100.9℃
蒸気圧力(25℃) 0.677MPa 0.665MPa
蒸気圧力(80℃) 2.44MPa 2.63MPa
燃料範囲(Vol%空気中) 5.5~13.0 不燃
オゾン破壊係数(ODP) 0 0
地球温暖化係数(GWP) <1 1,430

フロン破壊処理事業

フロン破壊処理事業

フロン破壊処理施設
私ども九酸は、メキシケム ジャパン㈱の九州地区のフロン回収・破壊の物流拠点として、フロンの回収・破壊を推進し、地球環境への貢献に努めています。

フロン破壊(分解)処理システム
フロン破壊・処理システム
分解処理設備

メキシケムジャパン㈱は広島県の三原製造所内に国内最大級のフロン破壊設備を有し、回収されたフルオロカーボンの分解処理を行っています。破壊設備は規模が大きいだけでなく、多くの種類のフロン類を分解処理できますので、冷媒用のフロンの他、断熱材の発泡用に使われた液状フロン、半導体業界で使われているPFC、消火剤のハロンなど、幅広い産業から回収された物質の破壊に対応しています。

分解対象フロン類
液状のCFC,HCFC類 CFC,HCFC類 HFC類 PFC類 ハロン類
R-11
R-113
R-123
など
R-12,R-13,R-22
R-114,R-115
R-500,R-502,R-509
など
R-23,R-32,R-125
R-134a,R-404A
R-410A
R-407C/D/E
など
R-14
R-116
R-218
1211
1301
2402
下記事項に該当する回収容器は状態によりご返却する場合がございます。

故意に混合されたフロン
過充填又は耐圧期限切れの回収容器
圧力対応していない回収容器への回収(例:FC1容器へR410Aの回収)
弊社では、フロン回収容器の容器再検査(耐圧検査)もお受け付け致します。
フロン破壊・処理システムご依頼方法*回収容器返却と破壊証明書は回収容器をお預かり後、4~7営業日後にお届けします。

フロン再生事業

フロン再生事業

フロン再生の流れ
メキシケムジャパン㈱では三原製造所のR-134aの製造設備の一部を利用して、回収されたR-134aの高純度再生を行っています。回収物の純度などに一定の基準があり、分析した結果、受入仕様に合わないものは、分解処理(破壊)します。受入仕様についてはお問い合わせ下さい。また、R-22・R-410A等の再生も展開しております。

フロン関連機器

フロン関連機器

弊社では、フロンガスに関連する機器類(フロン回収装置・再生装置、空調・冷凍用機器、銅管工具類)をメーカー問わず取扱っております。

Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
フロン回収機
Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
フロン再生装置
Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
フロン回収容器 各種
Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
チャージングスケール
Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
チャージ継手
Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
フレアリングツール
Q-SAN 九酸・直方ガス企業グループ
マニホールド

お問い合わせ

ご質問・ご相談は、お電話よりお気軽にお問合わせ下さい。

株式会社九酸 宮田営業所

tel.0949-33-4950
fax.0949-33-4954